深夜残業(夜10時以降 朝5時まで)を禁止しています。
制作をしているといろんな原因で進行が遅れ、長期化の問題が出てきますので
残業時間の規制はそれなりに難しい問題です。
しかし深夜残業は様々な面で会社にも労働者にも大きな負荷を与えます。
禁止する理由を自分なりに整理してみたことがあります。
次の通りです。
健康面:
労働基準法上、深夜残業は
身体への負荷が重くなるため極力避けるべきとされている。
実際、深夜労働は睡眠や食事など生活のリズムを乱し、体調不良を誘発する。
法律面:
深夜労働には割増賃金という形で会社に対し
金銭的なペナルティを課していることを、会社は重く受け止める必要がある。
経営面:
通常の残業割増25%に加え、深夜割増25%が加わることにより、
昼間と同じ仕事をしていても時給は50%増となる。
昼の労働に比べ、夜労働をさせることは
会社の経営負担がさらに大きく増えることになる。
能率面:
朝から12時間以上働いた後に、
通常の能率が維持できるとは到底思えない。
生産性を犠牲にすることになる。
士気の側面:
遅くまで残る人の残業代が一時的に上がり、
生産性を高めて早く終えた人は損をした気分になるかもしれない。
深夜に及ぶ残業依存の体質を放置することは、
会社全体の生産性向上の意欲を削ぐことになりかねない。
労働観:
「長く働くこと=頑張っていること」という誤った認識をなくし、
時間当たりのアウトプット、時間当たりの成果で評価されることが
本来公平な評価である。
ここに書いたことは、深夜残業に限らず残業全般にも言えることです。
私たちは残業時間全体の削減に取り組んでいますが、まだ道半ば。
これは仕事のあり方、受け方、進め方を考え直し
自社の競争力を高めていくことだと認識しています。
労働の価値、仕事の価値を根底から全員参加で考える問題です。