仕事は段取りが大事と言いますが
では上手な段取りとはどんなものなのか。
その答えはやはり日本一の段取り上手と思われる
トヨタに求めて「トヨタの段取り」という本を読みました。
読んでみると、
一言で「段取り」と言ってもトヨタ流は
非常に具体的で成果が明確であるということ。
この本では、段取りは「無駄取り」であるといいます。
世の中無駄を無駄と認識できていない人がほとんどで、
当たり前にようにやっている行動の中に無駄が潜んでいると。
まず日々の業務に費やす時間を
「主作業」・・付加価値の源泉となる作業
「付帯作業」・・なるべく短くあるべき補助的な作業
「無駄・例外作業」・・価値を生まず、本来必要のない作業
の3つに分類するところから始まります。
主作業とは、営業の仕事であれば
「商談」に当たる直接価値を生みだす作業。
この主作業にかける時間の割合をいかに最大化するかが
生産性を上げるポイントなのだそうです。
確かに、「段取りが悪い!」と怒られるのは
資料作成やアポ取りなど、
2番目の「付帯作業」にばかり時間がかかる人だったり、
3番目の「無駄・例外作業」をする、回り道とかやり直しとか、
最悪謝罪に行くとか、やらかしちゃった人・・ですね。なるほど。
この「無駄・例外作業」をなくし、
「付帯作業」をなるべく短くすることが
無駄取りたる「段取り」なのだと。
今やっている作業が
果たして3つの作業のうちどれなのか、
その認識が段取りの出発点ですね。
カギとなるのは
その仕事をどうやるか(HOW)以上に
なぜやるか(WHY)、目的の確認が重要と力説しています。
できる人はWHYにこだわり
できない人はHOWにこだわると。
色々と自省させられる言葉です・・・。
生産性向上と働き方改革は
競争力の源泉になるという感覚を持っていますが、
付加価値の源泉の最大化を目指すわけですから
競争力に繋がるのは当然の帰結です。
読み進めて行くと内容はまだまだ深く
「7つのムダ」という内容もあるのですが
このあたりはまた改めて考えてみることにします。