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2018.08.28

デザインの仕事

デザインの仕事

デザイナーに求めることって
結構多方面な能力なんです。

単に絵心があるとか、手先が器用とか
そういう美術系?の描写能力に限ったことではなく。

そういう能力はもちろん必要ですが
はっきり言って一部です。

 

デザイナーでもない私があえて誤解を恐れずにいうと
デザイナーの仕事にイメージするのは
「絵心に長けているビジネスマン」。

今デザインを学んでいる学生さんはびっくりするかもしれませんが
デザイナーって「一人完結型」のビジネスマンなんです。

 

デザイナーといえば
ビジュアルの形にまとめる能力だけが注目されがちですけど
実はその前段階の力がないと務まりません。

その前の段階の力とは

・課題を認識する能力
・課題に答えを出す能力

ビジュアル描写はその結果です。

 

そしてその二つの力を発揮するためには
次の二つの“アンテナ”が欲しい。

・今時の常識や指向性を
 常時キャッチする“ワイドレンジなアンテナ”

・依頼者のキャラクターや切なる要望を
 的確にキャッチする“指向性のあるアンテナ”

 

デザインに「センス」という言葉が多用されますが
私が考えるに「センス」とは感受性のことです。

口べたでも朴訥(ぼくとつ)としていても構いませんが
ちゃんと聞ける人。聞きだせる人。感じ取れる人。

依頼人の“信号”を言葉として引き出し、
受け止める受信能力がメインと思っています。
それなしには解決策も何も出てきようがありません。

 

 

また「一人完結型の」とは、
言葉を変えて言うと当事者になれるかどうか、
課題解決に、積極的に責任を負うかどうかということ。

自分が問題を解決する当事者本人だという意識。
問題を自分自身で受け止める覚悟があるかどうか。
そして解決策をあれこれ考えた末に一つの形にして提案する。

本人の責任において問題を解決するから「ビジネスマン」なのです。

 

デザイナーはアーティストとは違いますから
自己表現ではありません。

クライアントが伝えたいこと、解決したいことを理解し
時代の感覚というインプット、
クライアントの意思というインプット、
それらを理解して、
受け手への提案というアウトプットに変換しなければならない。

 

デザイナーという仕事は、デキる人はひけらかしませんが
高度な情報収集力と解析力を必要とし
適切な情報の選択と組み合わせ、再現力という
非常に込み入った入出力を要求される仕事だと思います。

何万通りもの組み合わせの中から
ベストな選択を提示できる人。

ぽっと出の、一つだけの解決策と
100×100=10,000通りの中から選び抜いた結果、出された一つの解決策、
クライアントの立場から見て、どちらがいいでしょう。
デザインの経験と問題意識の差は、
問題解決へのフィット感に出ます。

 

「デザイナー」という肩書きを求めなければ
いわゆるデザインとしてやっていける仕事はたくさんありますが
少なくともAdobeアプリのオペレーションを
「デザイン」と呼ぶことはやめにしたいです。

この記事を書いた人

代表取締役井上浩一郎

1964年福岡生まれ。鹿児島市在住。
鹿児島県立大口高等学校、国土交通省航空保安大学校卒業。航空局管制技術官として勤務するも仕事観の違いにより25歳で退職。幾つかの仕事をしながら道を探っていたが、ある時、顧客向け会報誌の作成を担当したことがきっかけとなってメディア作りに目覚め、1997年情報誌CROWD(クラウド)創刊。1999年に有限会社クラウドを設立。情報誌CROWDは地元情報誌にはなかった新たな視点とクオリティで若者を中心に好評を博した。2009年からは新たに企業メディアに注力。特にコンテンツの充実によるウェブマーケティングと、その会社らしさを感じ取れる広報誌など企業メディアのプロデュースに力を入れている。

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