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2018.10.23

EC隆盛で考えること

EC隆盛で考えること

毎月一回参加している某勉強会、
今月は、デジタル消費市場と豊かさの多様性についてでした。

 

タイトルは難しいですが、
これは今の自分たちを取り巻いている環境そのもの。
誰もがもうすでに、デジタル消費市場の主役です。

 

ECによる売上の総額は2017年で16兆5千億円。
前年に比べて9.1%もの高い伸びを示しています。
気がつけばECはスーパーマーケットも、
コンビニエンスストアも、百貨店も抜きさり、
2015年には主要業態別売上高でトップになっていました。

ECは物販系、サービス系、デジタル系に分類され、
特にサービス系分野(旅行・宿泊・飲食・美容など)は11.8%の伸び。
2017年は特に飲食や美容が伸びています。

 

売上の高い伸び率もさることながら、より特徴的なのは
消費者個人が基点となって商品やサービスの評価を発信し、
それが消費市場で大きな力を持っていることです。

ICTの普及により個人間の壁が取り払われ
自分と似た価値観の持ち主を発見することがたいへん容易になりました。
消費者は購入後に新たなつながりを得て、価値を共有できる喜びを知りました。

 

デジタル消費市場における消費者の価値観として特徴的なのは
物質主義から影響力重視への変化だといいます。

かつては物の所有が
その人の豊かさや生き方を表現する大きな要素でした。

しかしネットやスマホの普及によって
「自分を発信すること」や
「共感できる仲間との出会いや繋がり」が容易に手に入り、
自分の影響力や価値観を強く意識させるきっかけになっています。

自身の価値観を共有することに慣れた人々は
自分の価値観に自信を持てるようになります。

「所有物が自分を表現」していた時代から「行動が自分を表現」する時代、
そして「つながりや評価が自分を表現」している時代に変化しています。

 

個々の消費者はスマホによって情報をキャッチし、
「情報を選択する立場」と「自ら発信する力」を得ています。

自分が共感している人がどんな行動をとっているかが
関心の対象になっています。

 

これからの社会は組織の大小に関わらず
その理念に共感するファンとの価値の共創が消費のベースになっていきます。

テレビに大きな予算を投入するなどの大々的なPR活動を見直し
個人との信頼関係を結んでいくつながりの醸成に
今後企業は取り組んでいけるでしょうか。

広報販促についての考え方を、
トップ自らが変え、リーダーシップをとってゆかねば
この大きな変革には対応できないのではないかと思います。

価値観を伝えていくことによる信頼の積み重ねに
取り組む時代になったと言えます。

・オープンで飾らないこと。
・自身の価値観を照れずに伝えること。
・継続的な発信に重きを置くこと。

上記のような企業姿勢を確立していくことが
良いのではないかと思っています。

この記事を書いた人

代表井上浩一郎

1964年福岡生まれ。鹿児島市在住。伊佐市出身。国土交通省航空保安大学校卒業。航空局管制技術官を辞め、営業職を経験しながら起業の道を模索。顧客向け会報誌を担当したことがきっかけでメディア作りにハマり、その後情報誌出版で創業。犬2頭とのランニングが日課。趣味として国際政治や戦略論を勉強中。

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