ウェブ関係者に広く知られるようになった
「英国政府のデザイン原則」というガイドラインがあります。
2012年制定だそうです。
行政府としてやるべきこと、気をつけるべきことを
シンプルな表現で表しています。
Guidance
Government design principles
(以下の日本語はGoogle翻訳や解説記事を参考に自分用に意訳)
1 Start with user needs
ユーザーのニーズから始める
2 Do less
(政府として)するべきことだけをする
3 Design with data
プロトタイプでテストし、データを用いてデザインする
4 Do the hard work to make it simple
困難であってもシンプルな使い勝手を目指す
5 Iterate. Then iterate agein
ひたすら改修を繰り返す
6 This is for everyone
どんな人にも受け入れやすいものに
7 Understand context
利用する状況、背景を理解する
8 Build digital services, not websites
ウェブサイトではなくデジタルサービスを構築する
9 Be consistent, not uniform
統一ではなく、一貫していること
10 Make things open: it makes things better
物事をオープンにすればもっと良くなる
さらっと読めば終わりそうなシンプルな表現ですが
これを実践するとなるとかなりの困難が予想できます。
無駄を削ぎ落としつつ、本当に必要なものはしっかり存在する。
イケてるサイトの共通項ですね。
広く国民を相手にする行政とは立場は異なりますが
作る側、発信者側として、学ぶべき内容です。
大事なこと3つを理解しました。
一つ目は、使う側の事情を知ること。
情報が使用される目的や状況への配慮が欠かせない。
二つ目は、使いやすさ・わかりやすさ。
不慣れな人でも迷わないユーザビリティ。
三つ目は、そもそもウェブサイトはサービスステーションであるということ。
オンラインとオフラインがつながってこそのサービス。
ウェブサイト単体に意味はないのです。
情報は詰め込めるだけ詰め込むほうが
ある意味ラクだし、ある意味安心なのですけど、
実はそれが一番ダメなんですよね。
文字だらけでメリハリのない文章など読まれることはありませんから。
最初できちんと計画し、
運用してみて検証し、繰り返し改善すること。
それこそが、確実にニーズに近づいていく最善の道でしょう。
これからのウェブサイトは「作ったあとが九割」
と言えるのではないでしょうか。