先日再読した「フォーカル・ポイント(ブライアン・トレーシー著)」の中に
以下のような言葉があって、気になってしょうがありませんでした。
人類の物語とは「自己評価の低い人の物語」
これはエイブラハム・マズローという心理学者の言葉なんだとか。
マズローという名に聞き覚えがある人も多いと思います。
ピラミッド型の図で説明された「欲求階層説」。
/ 自己実現の欲求
/ 尊敬への欲求(承認への欲求)
/ 社会的欲求(所属と愛の欲求)
/ 安全への欲求
/ 生理的欲求
あの5段階の欲求や、「自己実現」という言葉を提唱したのがマズローさん。
ほとんどの人が、真の能力よりもずっと低い自己評価に甘んじて
たいていはお粗末な成果で満足しているというのです。
人類は潜在的な能力を出し切れてない。
この全人類的な課題提唱に惹かれ、
今回初めて、マズローという人に興味を持ちました。
エイブラハム・マズローはアメリカの心理学者です。
検索した結果、多くの著作がありますが
もっとも関心を引いたのが「完全なる経営」という本。
監訳者のまえがきにはこうありました。
「生理的欲求や安全欲求のレベルを満たすことが
やっとのことだった組織の現実から出発して
自己実現を達成する最高レベルの理想的組織とはどういうものか
どうすれば実現できるかを徹底的に本書で考察しているのである」
この本が書かれたのは1960年代のこと。
マズローの手記に描かれた将来の世界とは
現代のデジタル時代そのものであると言います。
そしてほとんどの業種、組織、制度において
人間の潜在能力こそが競争優位を生み出す第一の源泉だと。
時間や空間の制約が次々に取り払われ、
単純作業、繰り返しの作業は自動化、AI化されてゆく現代において
潜在的に持っている能力を十分に発揮するには
経営とはどうあるべきなのか。。。
また、就職指導とか啓発セミナーなどでよく使われる
「自己実現」とはそもそもどういう状態をいうのか。
ということでまだ読み始めたばかりです。
Kindle本でわからなかったのですが実際は450ページの分厚い本のようです。
読み終わるのにどのくらいかかるかわかりませんが
人間の潜在能力を出し切る組織とはいかなるものなのか。
ヒントを探したいと思います。
ちなみに本からヒントを得てすぐさま別の本に着地するのは
自分なりに読書にノッてきている証拠です。
感想はまた改めて。