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2018年08月24日

「迂回生産」に取り組もう

 

数年前の社内勉強会で
「迂回生産」という言葉がキーワードになったことを
ふと思い出しました。

素手で魚を採るよりも、
資本を投じて船や網などの生産財を用いた方が
多くの魚を採れる、という例え話が有名です。

 

ウィキペディア「迂回生産」によると

「消費財を生産する場合に、まずは道具や機械などの生産財を生産し、
 その生産財を用いて消費財を生産するという方法。
 この場合では初期費用や消費財の生産までに多くの時間を費やすことになるが、
 最終的に多くの利益が上げられるために迂回生産が行われている。」

 

社内勉強会では
デザインの各作業を一つ一つ手仕事で進めるのにとどまらず
アプリケーションの便利な機能、プラグイン、フィルタ、
オートメータなどの自動処理等を理解し、積極的に活用することにより
生産性を上げようという趣旨でした。

ある作業で手間がかかったり
大きなミスが起こってしまったときに
それをそのままにせず、たとえそのときは時間がかかったとしても
時間を短縮できる方法、ミスが起こらない方法を見つけて
設定しようという話だったと思います。

 

現在ではホワイトカラーの生産性向上が叫ばれていますから
IT、クラウドサービスへの投資により
生産性を上げることも含まれると考えます。

 

魚を採る話から考えると
集客も同様に捉えられます。
一軒一軒電話をかけたり、訪問したりするだけでなく、
顧客の商品選択に必要な情報をせっせと発信したり
顧客との信頼関係を醸成する活動に時間を割くことにより
顧客の側から声をかけてもらうマーケティングへの投資です。

目の前の仕事にかかりきりになり
「網」や「船」への投資が後回しになりがちな零細企業、個人商店ほど
「迂回生産」するだけの余力を生み出す必要を感じます。

 

「迂回生産」のたとえ話、より経営的なものがあります。
コトバンクから引用。

 

ドイツの経済学者 W.ロッシャーは、
素手で1日3尾の魚をとる漁師がそのうち2尾を1日の食糧とすると、
100日経過すれば 100尾のストックができ、
それによって 50日間自己の全労働を網と小舟造りに費やすことができ、
これらの道具を使用することによって
1日 30尾の魚がとれるようになるという寓話でその原理を説明した。

 

一日の成果の1/3を将来の糧とするにとどまらず
その余力を投資に回すこと。
時間管理を徹底し、生み出した時間を
「生産材」の生産に充てること。

その目標を共有すれば企業としての業績と、
個人の生産性向上、ひいては待遇改善にも繋がり
働き方改革のメインテーマとして
据えることができるのではないでしょうか。

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