働き方改革の捉え方は立場の違いで色々だと思います。
会社と従業員では異なるでしょうし
監督官庁と企業でも見えているものは違うでしょう。
ですが働くことは人間の根源的な価値であり欲求でもあり
単なる時短や制度の適用だけで成り立つわけもありません。
「働き方改革」の中身は「働き方の最適化」と思います。
働く人と顧客と会社、三者の安全安心を含めた利益の最適化・最大化です。
私は長いこと事業主の立場で仕事をしてきましたので
自分の時間を「いいように」使ってきました。
「いいように」とは、求める成果に対して最適と思われる・・、という意味です。
ただし「いいように」が労働法規を満たすとは限りません。
労働法規を満たした上で「いいように」働けるにはどうしたらいいか。
そこが考えどころです。
ずっと前にクリップして
そのまま塩漬けになっていた言葉がありました。
リーン【lean】と言う単語です。
リーン生産方式とかリーン開発という使い方をします。
リーン【lean】とは《やせた、引き締まった、などの意》
生産方式や企業で、無駄を排したさま。「力強い―な会社」
リーンという考え方で重要なのは、
何が脂肪(無駄)で、何が筋肉(強さ)なのかを見極めること。
無駄をとることによって、強化できる部分がある。これがリーンの本質です。
リーン開発に関して、今から10年も前の記事に
非常に興味深い原則が挙げられていました。
以下引用します。
リーン開発の本質であるリーン思考は7つの原則によって表される。
原則1:ムダをなくす
原則2;品質は,後から高めるのではなくあらかじめ作りこむ
原則3:知識を作り出し,共有する。
原則4:決定を遅らせる。すなわち,最も情報量の多い状態で決定することにより誤った判断を減らす。
原則5:速く提供する。そのことにより原則4が実現できる。
原則6:人を尊重する。部品や機能でなく,人間として遇する。
原則7:部分ではなく,全体を最適化する。
引用元
「ソフト開発を変えるのは人」—トヨタに学んだリーン開発の本質
非常に共感する項目が多く、弊社スタッフであれば、
原則2、3、4などには特に強い共感を持ってくれると思います。
一見手間のかかるようなことをしながら結果的にそれが最も効率的であったりします。
弊社で取り組む働き方改革は、働き方を最適化し、競争力を獲得する活動です。
働く人、お客様、会社、三方すべてよしとなるものでなければなりません。
余計な贅肉を削ぎ落とし、必要な筋肉をつけて、
出せる力を発揮できるようにします。