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2018年09月16日

キュレーター

 

今の時代、音楽の楽しみ方が手頃で多彩でホントありがたい。
もうすっかり定着した音楽ストリーミングサービス、
月1000円足らずで古い音楽も新しい音楽も苦労せずに探して聴けるし
ジャンルやノリで選ぶことも簡単です。

 

覚えのあるアーティストを探すだけでなく、
知らなかったアーティスト、
新しい音楽に出会わせてくれるのがうれしい。

私は音楽通ではありませんが、
おそらく人生で今が一番音楽を楽しめています。
聴いてる曲数、聴いている時間が多分一番長い。
何を聴く、何を買う、そういうハードルがなくなって
聴きたい音楽を思う存分聴ける。

 

私が一番ありがたいと感じるのは
数ある(本当にとんでもない数の)曲の中から
「これ、今の流行りですよ」
「これ、あなたがよく聴く曲に近いですよ」
「こんなアーティストも聴いてみては?」
というサジェスチョン。

 

ヘビーリスナーのように積極的に聴きにいくわけではないけれど
心地いい音楽、新しい音楽にもっと触れたいニーズは潜在的に持っていて
自分のような地味リスナーにとっては
音楽の世界を広げてくれる心強いサービスなのです。

音楽を一方的に流し下ろすのでなく
コンシェルジュ的な情報提供がいちばんのキモですね。

 

そういえば世の中には
「◯◯コンシェルジュ」や「◯◯ソムリエ」と名づけられた
資格や肩書きが増えています。
案内役としてのニーズがあるのか、またはそのニーズを見込む人が多いのか。
多すぎる情報からある程度見繕ってくれ、という感覚は
どんなサービス、商品でもありますよね。

SNSなどで、有用性のある情報を選別する行為をキュレーションと言います。
私もツイッターやフェイスブックでシェアされた記事をよく読みます。
これは記事をシェアする人の選択眼を信頼してフォローしているからです。
コメント付きの記事のシェアは、下手なテレビ報道よりはるかに信頼できます。

 

ウィキペディアによると

キュレーションとは、
Web界隈では特定の切り口で インターネット 上にある情報を選定し、
公開するという意味の言葉です。
元は博物館や美術館などの展覧会などを企画する
「キュレーター」から派生した言葉です。
キュレーターは様々な美術品などから、
展示テーマに合わせて内容をキュレーションする職業の人を指します

 

 

博物館や美術館のキュレーターに当たる役割を
音楽ではApple MusicやSpotify、Amazon MUSICが
また役立つ記事ではある特定のSNSユーザーが担ってくれているわけです。

 

博物館や美術館の学芸員さんのように幅広い知識と選択眼を持ち、
相手のニーズを予測して適切な選択を提示する。
これ、今、どんな仕事にも求められている職能です。

売り手に都合のいい商品を一方的に売りにくる人を今時誰も相手にしません。
選択肢は山のようにあるわけですから。
逆にその山のような選択肢の前に選ぶ意欲は低下する一方です。

でも、買う人にとって都合のいい商品とは何かを教えてくれる人には
疑いもなく聞き入れ、買ってしまいます。

その違いは、情報の揃え方・選び方・伝え方。

これをやろうとして途中でやめてしまった企業と
コツコツ続けている企業とがあります。

どこに差があるのだろうとみてきましたら、一つ気づいたのは
経営者が直接関わるか、少なくとも理解して任せているかどうか。
経営の関与がないと中途半端な情報発信で終わってしまうようです。
“目玉のない美術展”にしないためには
経営者が参加するキュレーションが必要と思います。

 

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